その9
伊豆三津シーパラダイス

04.08.18.up

日本中のせいうちに会いたい、いやぜひ会わなければ!
せいうちせいうちを呼んでいるのだ!!

今日は南か明日は北か。 せいうちを求めてさすらうせいうち探訪の旅
今回の旅はどこへ・・・?


横浜せいうちランドのせいうち情報網が、新たな情報をキャッチしたのは年明け早々のことだった。
前回の旅レポートで紹介した二見シーパラダイスのせいうち赤ちゃん「すもも&たんぽぽ」には
4頭の同級生(同年に生まれ、同期に輸入された子)がいるという衝撃情報が舞い込んだのである。
日本の水族館にいるせいうちたちは、主に生まれ故郷・ロシアから輸入されるのだが、
今回、つまり昨年(03年)の交渉では、♀の赤ちゃんばかり6頭の輸入が許可されたという。
そのうちの二見「すも・ぽぽ」、そしてさらに八景島「アコ&??(名称未定)」は存在を確認済み。
それでは、残り2頭は何処へ行ってしまったのだろうか?!

その回答は、意外にも比較的近場を指し示していた。
もたらされた情報が示す先は、静岡・伊豆三津シーパラダイス
ここには、つい最近までモークちゃんという美人(美海象?)がいたのだが、惜しむらくも
急逝してしまったことから、かつてのせいうちプールはあざらしプールに変更されていたはず・・・。
だが、逆に考えてみれば、モークちゃんの後継として赤ちゃん導入に踏み切ったとしても不思議ではない。
しかしながら、当の三津シーパラHP上には、せいうち赤ちゃんの存在を明らかにする記事は全くなし。
はたして、この情報の真偽やいかに?
直接のり込んで調査する以外に、確かめる方法はない!!

前回の旅、伊勢湾ひれロードの興奮が覚めやらぬまま、新たな旅に突入だ!



朝も早よぅから、やって来ました伊豆三津シーパラダイス。
よしよし、今日もいいお天気!


いつも、マイカーで行ってしまうので
これまで気がつかないでいたのだが、
伊豆方面ではこんなバスが走っていたのだ。
伊豆箱根バスが長岡駅〜伊豆三津シーパラダイス線などの路線で運行するラッピングバスだ!
バスじゅう、トド・ラッコ・アシカ・イルカ、そして
セイウチまでもが堂々と描かれているぞ!
んー、すんばらすぃ〜!!


館内に入ると、ん?なんだこりゃ。
せいうちっぽいヤツが頭にでっかいカメラを載せている・・・。
うわっ、本当にフラッシュ焚いて写された? 飾りじゃないのか?!
(・・・ここで撮影された写真は、来館記念として販売しています)

しかし、せいうちキャラがお出迎えってことは、
やっぱり、赤ちゃんせいうち導入の噂は本物だったのか?!
期待を胸に、スロープを駆け下りると・・・!



おおおっっ!!  いる、たしかに子せいうちがいるぞぉ!!
情報のとおり、2頭の赤ちゃんせいうちが展示されているっ!!



かつて子あざらしが飼育されていたミニプールに、子せいうちがいた。
・・・ちょうど、隣の大プールと入れ替えしたような形になる。
2頭ともまだ脂肪がのりきっていなくて、シワシワの体である。
二見シーパラのすもも&たんぽぽよりも、ちょっと小さいかな?


おっ、こっちを見たよ。 気がついたかな?
一方は、まだ水に浸かったまま目を瞑っている。


起きている方が、あっちこっちと歩きまわるので、
片方もおちおち寝ていられなくなったようだ。
目を覚まして、水から上がってくる気配・・・。


初 お披露目!
これが伊豆三津の次世代を担うニューアイドル・デュオだ!
かわいいなあ! 名前はなんていうんだい?


あとでスタッフさんを捕まえて聞いたのだが、
「まだ名前はつけていないんです。」とのこと。
公募か何かで命名する気なのかなぁ・・・。
自分の名前を耳で聞いて理解できる動物だから、
早めに呼び名を決めてあげないとね。


ここの2頭は、なんとなく両方とも「のんびり屋」みたい。
同じような行動パターンを示している感じだ。
一方が背中を掻きだすと、自分も掻きたくなっちゃう。


のんびりした性格からか、やさしい顔立ちをしているね。
先輩のモークちゃんみたいに、表情豊かなせいうち娘に育っておくれ。


ばいば〜い!
また会いに来るから、元気に大きくなっていてね!


これは伊豆地方独特の風習という、「つるし雛」。
お雛さまをモビールクラフトみたいに糸で吊るして飾るのだそうだ。
せいうち赤ちゃんが無事に育つよう、祈願して飾ったとのことである。

せいうちプールの前にも、ミニつるし雛が吊るされているのだが、
よく見ると、吊るされているのはお手玉くらいのサイズの
魚や貝、イカタコなどのせいうちの大好物の形をしたぬいぐるみだ!
スタッフの愛情がこもった、いいお雛さまですね。
せいうち娘、早く、元気に、大きくなぁれ!


せいうち娘たちに別れを告げて、屋外に出てきた。
ここ三津シーパラは、本来の地形を利用して設計されており、
元々の入り江を防護ネットで区画しただけの、自然のままに近いの海で、
あざらしやアシカたちが自由に生活している。


浮かべられたボートに、何か小さいのが乗っているぞ?
おーい、アシカ船長〜!!
おうっ! ボクの船に乗ってみるかい?


あっちこっちで、あざらしたちが気持ちよさそうに泳いでいる。
海水浴場でこんなあざらしたちに出会えたら、さぞかし楽しいだろうなぁ!


おーい、ゴハンの時間だよー。
スタッフさんがバケツを持って登場すると、みんなで群がってきた!
魚を一尾投げるごとに、それを取りに行こうとワッと集まるものだから
水しぶきがバシャバシヤと上がって大騒ぎになる。
魚はいっぱい用意してあるから、ケンカするなよー。



シャチのダイナミック・ジャーンプッ!
きれいな弧を描いて、白黒ツートンのボディが舞う。
シャチは鴨川だけじゃない! 三津のシャチも見に来てねっ!
そうですよ。 もっと近くでよく見てみてね。



三津のシャチは、芸の披露だけでなく、
シャチの体について、いろいろ見せてくれます。
尖った三角の歯が均等に並んだ口、
頭頂についた鼻の穴(潮吹き穴)、
白いおなかにうちわみたいなヒレ、
最後は大きく尾ビレを振ってごあいさつ。

それにしても、ツヤツヤしてきれいな肌だね!



バンドウイルカのハイジャンプ。
高いボールにも届いたよ!


屋外プールに満足したら、スタジアムでイルカ&アシカショーを見よう!
最初の出し物は、吉本興業プロデュースの「しーぱら寄席」だ。
あははは、おもしろぅー。
個人的には、「海の生物〜! 『さかな!』『カニ!』『もっ!(藻)』」ってのが好きだぁっ!


お次は、トドのダイビング。 かぶりつきで見るぞぉ〜・・・。
このあと、頭から水しぶきシャワーを食らったことはナイショだ。


ショーのラストを飾るのは、イルカたちのジャンプ競演。
カマイルカのコンビネーションジャンプが映える。


超スーパーウルトラハイジャンプ!(←長すぎ)
しかし、本当に青空まで駆け上がっていくみたいだ!
すごい! 拍手ー!!



今日も大満足でしたよ! じゃ、いつものやりますか。
「はーい、せいうち大感激ィ!」
・・・あれ? 牙、折れちゃったのかい?!
(よい子はまねしてもいいけど、物は壊すなヨ!)


今日のお土産はコレ!

なななんと、シーパラ特製オリジナルの
にごり酒「海豹(アザラシ)」だ。
ラベルに堂々たるあざらしの文字と絵!
しかも同じラベルのついた化粧箱入り。
たとえお酒が飲めなくても、買いますとも。

ほかにも姉妹品として「海豚(イルカ)」
「翻車魚(マンボウ)」なんてのもあった。
ああ、それなのに、どうしてどうして
「海象(セイウチ)」はないのか?
シーパラさん、今度は作っておいてよね!



今回の旅で、たしかにせいうち娘は6頭存在することが確認された。
少しずつではあるけれど確実に、日本にせいうちが増えていることは喜ばしい限りである。
たまちゃんが起爆させたあざらしブームに続いて、せいうちブームが来る日も近い?!
どんどん増えよ、せいうち族! せいうちが増えれば増えるほど、
せいうちに会うための旅は果てなく続くのだぁっ!!