ガンダムコレクション,ガンコレ,GundamCollection

ガンダムコレクション大全集

Mobil Armors



1/400 series
ガンダムコレクションは1/400に統一されたスケールモデルであり、同じスケールでアイテム化された大型モビルアーマーが数種類、組立キットとしてリリースされている。ここではおおむね発売順で各MAと、そのキットに同梱されたオリジナルのMSたちを紹介する。
どのキットもガンプラの技術を注ぎ込んだ精密かつ彩色済みのものであり、HGクラスを凌駕する完成度を誇るが、出荷数はどれも少数に留まっていたため、所持しているだけでも貴重というようなものもある。また、付属するMSたちはどれもキット専用に新規に制作されたものばかりで、単独での販売はされていないためどれも限定品としての評価は高い。
同梱される解説書は表面フルカラーで印刷され、下部を切り取り線から分割するとレギュラーシリーズのミニブックと同サイズの機体解説書としてコレクションできるようになっているスグレモノだ。
--- ミーティアユニット(SEED) --- クィン・マンサ  --- サザビー
 Am フリーダムガンダム  --- フルアーマーZZガンダム  I10 ジェガン
 Bm ジャスティスガンダム --- ビグ・ザム  KX2 リ・ガズィ+B.W.S
 Cm プロヴィデンスガンダム  --- ガンダム ---ガンダム試作3号機デンドロビウム
--- ミーティアユニット(SEED DESTINY)  --- コア・ブースター  --- ガンダム試作3号機ステイメン
 --- ストライクフリーダムガンダム  --- Gアーマー --- ノイエ・ジール
 --- インフィニットジャスティスガンダム --- α・アジール  --- ガーベラ・テトラ
 --- アカツキ  --- νガンダム ※品名をクリックするとページ内でジャンプします
 --- METEOR ミーティアユニット(SEED)  レア度★★★☆☆
[機体解説]
METEOR UNIT ミーティアユニット(Mobilesuit Embedded Tactical EnfORcer)
■[武装/標準装備]120センチ 高エネルギー収束火線砲、MA-X200ビームソード、60センチ エリナケウス艦対艦ミサイル発射管、93.7センチ 高エネルギー収束火線砲
フリーダム・ジャスティスの追加武装プラットホームとして開発されたアームド・モジュール。通常は運用母艦エターナルに接続されており、核エンジンを搭載したガンダムをジョイントすることでエネルギー供給を受け、並みの戦艦を遙に凌ぐ超絶的な威力を備えた高機動兵器となる。そのオールレンジ攻撃はプラントを襲う無数の核ミサイル群を瞬時に殲滅し、巨大なビームの刃はメネラオス級戦艦を一刀の元に屠り去った。
[メモ]
ミーティアユニットはガンダムSEEDの終盤に登場したフリーダム及びジャスティスの強化武装ユニットであり、Mobilesuit Embedded Tactical EnfORcer(モビルスーツ埋込式戦術強襲機)の略称だそうだ。ふつう英語でMeteorとは隕石(メテオ)を意味するが、ここでの発音はミーティアという。
機体は当初2機が同時配備され、[METEOR-01]がフリーダム用、[METEOR-02]がジャスティス用として運用されていたが、マーキングナンバー以外は同型機である。キットでは付属のテトロンシールで[01]か[02]を選択可能。
エターナルでの停泊状態となる収納形態から戦闘用のMSドッキング形態に変形可能で、スタビライザー等を反転させればMSとのドッキングベイが現れ、付属のフリーダムまたはジャスティスを合体させられる。また付属パーツをつけることで大型ビームソード展開状態を再現したり、各部ミサイルランチャーのカバーのフルオープンも可能だ。ここで紹介するものはノーマルキットにスミ入れ及びトップコートを施したものである。(以下、本ページ内の各MAも同様)
キットに付属するオリジナルMSは、Amフリーダムガンダム、Bmジャスティスガンダム、Cmプロヴィデンスガンダムの3体で、それぞれの台座にはAm、Bm、Cmの独自のアイテム番号が与えられている。
なおミーティアもガンコレのうちのひとつであるという証拠に、GTC(ガンダムコレクションタクティカルコンバット)ゲームに参加できるユニットとなっていることがあげられる。台座裏にGTC用の機体能力値が記載されているのが通例であるが、ミーティアでは「フリーダムガンダムWミーティア」(WはWithの略か)と「ジャスティスガンダムWミーティア」の能力値が別々に設定されており、搭載MSにより数値が変更されるシステムとなっているのが特殊だ。
 Am ZGMF-X10A フリーダムガンダム 
[解説]
■[全高]18.03m/[本体重量]71.5t
■[武装]MA-M01ラケルタビームサーベル×2、M100バラエーナプラズマ収束ビーム砲×2、MMI-M15クスィフィアスレール砲×2
ナチュラルとの戦争が激化する中、パトリック・ザラは極秘で開発を続けていたNジャマーキャンセラーの使用を決断。これにより、核エンジンを搭載可能とする3機のMSが誕生することになる。中でもフリーダム及びジャスティスには余剰となる核エネルギーを利用し、更なる武装強化策としてミーティアが開発された。敢えて国家反逆の汚名を受けたラクスの手によりフリーダムを与えられたキラは2つの勢力を相手に、「戦争」を止めることのみを信念として「核」そして「ジェネシス」という悪夢を消し去る為に、ミーティアの砲門を今、開く。
[メモ]
フリーダムGのアイコンともいうべき能動性空力弾性翼(AAW)は、ミーティアとのドッキングに備え、畳んで後上方に跳ね上げた状態となっている。そのため、専用台座があるとはいえ単独で飾った場合には少々違和感のある形状になってしまっている。もちろん、ミーティアにドッキングさせた状態が最もしっくりくるスタイルなのだから仕方はないのだが。
ミーティアでの運用のため手持ち武装はないのだが、この「グー」スタイルがウェポンアームのグリップ部分にぴったりはまる角度になっているのが、意外とよい。
 ドッキング形態  レア度★★★☆☆
 Bm ZGMF-X09A ジャスティスガンダム 
[解説]
■[全高]18.56m/[本体重量]75.4t
■[武装]MA-M01ラケルタビームサーベル×2、MA-4Bフォルティス・ビーム砲×2
ザフトの勝利。即ちそれがコーディネーターの絶対的な正義。核により超絶的な力を持つことになった新型MSに、パトリック・ザラはその名を与えた。しかし、量産の目処はたっておらず、対応策としてザフト側のストライカーパック的な発想からフリーダム、ジャスティスの為の巨大武装プラットホームが誕生する。ジャスティスにも備えられたオーバースペックとも言える火器管制システムの存在は、まさにミーティアの運用を前提に開発されたものであった。コーディネーターの正義を意味するジャスティスであったが、皮肉にもパトリック・ザラの息子アスランの手によりザフトの「正義」を阻むこととなる。
[メモ]
そもそもジャスティスGは本体背部のハードポイントに航空・航宙用ユニット「ファトゥム-OO(ダブルオー)」を接続しているのだから、ミーティアにドッキングするならばファトゥム部分をパージして本体だけで運用すればよさそうなものなのだが、ミーティアを撃ち捨てる際のことを考慮してか、ご丁寧にファトゥムごとミーティアと接続させるようになっている。
そのためミーティアとのドッキングポイントは、ファトゥムをめくりあげた背中中央部に設置されている。
 ドッキング形態  レア度★★★☆☆
 Cm ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム 
[解説]
■[全高]18.16m/[本体重量]90.68t
■[武装]MA-M221ユーキディウムビームライフル
ザフトがフリーダム、ジャスティスとほぼ同時に開発、ロールアウトした新型ZGMFシリーズ。Nジャマーキャンセラー搭載型MSの中でもプロヴィデンスは他の2機をも凌駕する攻撃力を誇り、ジェネシス破壊の為に多数投入された連合MA・MS部隊を壊滅せしめた。その最大の要因はドラグーンと呼ばれる量子通信を利用した全方位攻撃システムである。これは連合にかつて存在したメビウス<ゼロ>部隊(グリマルディ戦線で壊滅。唯一の生存者はムウ・ラ・フラガ)のガンバレルシステムの応用であり、特異な空間認識力を有する人間のみが操縦を可能とする。この為、実質はムウと血統を同じくするラウ・ル・クルーゼの専用機となっている。
[メモ]
3体目の付属MSはプロヴィデンスG。こちらはミーティアの宿敵という立場ではあるが、最終決戦を繰り広げたことからセットの仲間入りを果たしている。
当然のことではあるが、プロヴィデンスGにはミーティアとのドッキング機構はないので、敵役として単独で飾りつけるようになっている。可能であればドラグーンシステムを展開した状態でアイテム化してほしかったものだ。
 ビームライフル  レア度★★★☆☆
 --- METEOR ミーティアユニット(SEED DESTINY)  レア度★★★☆☆
[機体解説]
METEOR UNIT ミーティアユニット(Mobilesuit Embedded Tactical EnfORcer)
■[全長]99.46m/[全幅]60.12m/[重量]552.42t(全長および全幅はMSとの結合時。重量はミーティア本体のみ)
■[武装]120センチ 高エネルギー収束火線砲×2、93.7センチ 高エネルギー収束火線砲×2、MA-X200ビームソード×2、60センチ エリナケウス艦対艦ミサイル発射管×77
フリーダム・ジャスティスの追加武装プラットホームとして開発されたアームドモジュール。通常は運用母艦エターナルに接続されており、核エンジンを搭載したガンダムをジョイントすることでエネルギー供給を受け、並みの戦艦を遙かに凌ぐ超絶的な威力を備えた高機動兵器となる。先の大戦では第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてラウ・ル・クルーゼの駆るプロヴィデンスと死闘を演じた。フリーダムが使用した機体番号01(ジャスティスは02)はその戦いで大破しているが、C.E.73以降に修復され、クライン派により宇宙の岩礁に隠されていたエターナルには2機のミーティアが搭載されていた。クライン派によるストライクフリーダム、インフィニットジャスティス建造に合わせ増産されたものと思われるが、機体番号は07/08となっており、空白の4機以上が存在しているとも考えられる。
[メモ]
ミーティアユニット[01][02]はSEED最終局面でプロヴィデンスGとの死闘の末に大破してしまったが、続編のSEED DESTINYで復活を果たしている。だがこの機体は旧機体とは別に建造されたもののようで、ストライクフリーダム用が[METEOR-07]、∞ジャスティス用が[METEOR-08]というナンバーを付与されている。
キットとしてのミーティア(初回版)はSEED放送終了とともに出荷を終えていたが、1年半後の2005年9月にSEED DESTINY版(通称・再販版)として装いも新たに販売されることとなった。ただしこちらは外箱デザインの違いだけではなく、付属MSがストライクフリーダムガンダム、∞ジャスティスガンダム、アカツキの3体に変更されているほか、テトロンシールも[01]~[09]のナンバーを好みで選択できるようにバージョンアップしている。とはいうものの、ミーティア本体のデザインは同じままプラスチック成型色に若干の変更が加えられただけでギミック等に変更点はない。台座の色も濃色のグレーになっているが、こちらは裏面の記載事項がSEED版とは異なっている。機体名称はもちろんだが、GTC用機体能力値も改訂が加えられていて、SEED版よりもそれぞれ耐久力・攻撃力がアップされている。
  新旧ミーティアユニット比較(コンビネーション) レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]向かって左側または奥側が初販(SEED)版ミーティア、右側または手前が再販(SEED DESTINY)版ミーティアである。
      双方とも金型は共通で、台座を含めプラスチック成型色の違いだけであるので、単体で置いてあると一見しての区別は困難である。
      成型色は白・赤紫部分とも、SEED版が明色系、DESTINY版がやや暗色系で、白部分はほんのわずかにグレーがかった程度の違いだ。
      ちなみにSEED版の外箱や説明書の完成写真では、色付き部分が青紫色に見えるが、実物はご覧のとおりのピンクパープルである。
 --- ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダム 
[解説]
■[全高]18.88m/[重量]80.09t
■[武装]MMI-GAU27D 31ミリ近接防御機関砲、MA-M21KF 高エネルギービームライフル、MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲、 MMI-M15E クスィフィアス3レール砲、EQFU-3Xスーパードラグーン 機動兵装ウイング
「ZGMF-X20A ストライクフリーダム」はギルバート・デュランダルに異を唱えるラクス・クラインを旗頭とする旧クライン派の手で完成された。この機体の開発経緯は表に出ていない部分が多いが、信憑性の高い情報ではザフトが設計を進めていた次期セカンドステージシリーズMSのデータを盗用し、それに前大戦後オーブでレストア中であったフリーダムのデータを混ぜ合わせて誕生したのがストライクフリーダムである。そしてこのハイブリット機は元々通常のMSを遙かに凌駕していたフリーダムを更にパワーアップした為、並みの人間に扱える訳は無く最終的に開発陣の決定を承認したであろうラクス・クラインは、最愛の人が望まずも再び戦場に立つ決意をした時に新たなる剣として、キラと共に戦火を駆け抜けた名機「ストライク」と「フリーダム」の名を冠し「祈り」としたのかもしれない。
[メモ]
SEED DESTINY版に付属するMSの1体目はストライクフリーダムGである。SEED版のフリーダムGと同様にドラグーンシステムを後上方に畳んでのミーティアドッキング形態を模している。
付属3体の内では唯一のマルチポーズ仕様となっており肩と両足つけ根がボールジョイントで自在にポーズを変えられる。だが実際のところは、このボールジョイントが柔らかいゆえにビシッとしたポーズにセッティングするのがなかなか難しく、足がぶらぶらしたようになってしまいがち。マルチポーズがかえって邪魔をするかたちになってしまったのがちょっと残念。
ちなみに、SEED版の3体にはAm~Cmという専用アイテム番号が与えられていたのに対し、SEED DESTINY版の3体からは専用番号の付与が廃止され、台座裏には機体名称とGTC用能力値が記載されているだけとなっている。
 ドッキング形態  レア度★★★☆☆
 --- ZGMF-X19A インフィニットジャスティスガンダム 
[解説]
■[全高]18.9m/[重量]79.67t
■[武装]MMI-GAU26 17.5ミリCIWS、MA-M1911 高エネルギービームライフル、MA-M02G シュペールラケルタ、MR-Q15Aグリフォン ビームブレイド、MX2002 ビームキャリーシールド
「ZGMF-X19A インフィニットジャスティス」。様々な経験を乗り越え決意を新たにする戦士アスラン・ザラにこの機体は託された。再びキラ、ラクスと共に戦いを終わらせるために。この機体はラクス・クラインを旗頭とする旧クライン派が「ZGMF-X20A ストライクフリーダム」と共に開発・完成させたMSである。開発経緯は不明であるが、セカンドステージシリーズMSと旧ジャスティスのデータを入手したクライン派が宇宙に隠されたファクトリーで完成させたものである。ストライクフリーダム同様に新型エンジンの搭載により「ZGMF-X09A ジャスティス」の数倍の戦闘能力を持ち、機体性能は「ZGMF-X42S デスティニー」「ZGMF-X666S レジェンド」に匹敵する。また、ストライクフリーダムとは異なり、関節の色が「銀色」であるのも特徴的である。
[メモ]
∞(インフィニット)ジャスティスGは、先代ジャスティスGを踏襲し、更新型の航空・航宙用ユニット「ファトゥム-01(ゼロワン)」を装備した状態のまま、ミーティアとのドッキング態勢をとっている。本来の開発意図からすれば、ファトゥムシリーズはブースター機能及び増強兵装ユニットとして機能するための外部ユニットなのであるから、そもそもミーティアユニットがなくても必要十分以上の能力を持っているはず。そのうえでミーティアとの連携をも前提に製造されたということは、ミーティア自体はあくまでも艦隊または要塞強襲攻略用の使い捨てユニットであったという説が有力であろう。
 ドッキング形態  レア度★★★☆☆
 --- ORB-01 アカツキ  レア度★★★☆☆
[解説]
■[全高]18.74m/[重量]69.6t(シラヌイ装備重量90.00t)
■[武装]72D5式ビームライフル“ヒャクライ”、73J2式試製双刀型ビームサーベル、試製71式防盾
ウズミ・ナラ・アスハが娘であるカガリへ残したMS。オーブの理念を体現するかの様な「守り」に重点が置かれた設計が行われている。ナノスケールのエンジニアリングによって実現した特殊な鏡面処理装甲「ヤタノカガミ」を採用し、ビームのエネルギーをほぼ100パーセント反射することが可能。ただし、この特殊装甲にかかるコストは通常のMSの20機以上に相当する。戦況に応じてバックパックを交換する事が可能で、空戦特化型の「オオワシ」、ドラグーン搭載型で宇宙での運用を前提とした「シラヌイ」が用意されていた。開発系譜上はGAT-X105系、M1アストレイ等の流れを汲むが機体番号のORB-01は「オーブの守り」として独立して付けられたものである。
[メモ]
SEED DESTINY版付属MSの3体目は、金色のMS・アカツキがラインナップされた。このアカツキはSEED版ミーティア付属のプロヴィデンスGとは立場が異なり、∞ジャスティスGらの敵方ではなく共闘する味方同士である。
アカツキは後にNEO4シリーズのN14としてレギュラー化をされており、一般的にはそちらのほうがメジャー扱いをされているのだが、実はこちらのミーティア付属のアカツキのほうが1年半も先にガンコレ化されていたものである。N14が空戦用ストライカーパックのオオワシ装備であるのに対し、こちらのアカツキは宇宙戦用のシラヌイ装備型である。このシラヌイ装備であることからアーク・エンジェルに託された時期のものと思われ、したがってパイロットはカガリではなくムウ・ラ・フラガであったと考えられる。
 シラヌイ装備(双刀型ビームサーベル)  レア度★★★☆☆
 --- NZ-000 クィン・マンサ  レア度★★★☆☆
[解説]
■[頭頂高]39.2m/[全備重量]264.7t
■[ジェネレーター出力]21370kw/[スラスター総推力]287100kg
■[装甲材質]ガンダリウム合金
■[武装]メガ粒子砲×9、巨大ファンネル×30機、ビーム・サーベル×2、メガ粒子偏向器
■[パイロット]プルツー
キュベレイを超える機体としてネオ・ジオンが開発していた究極のNT(ニュータイプ)専用MS。機体の各所に計9門のメガ粒子砲を装備し、それぞれの砲門で別々の標的を狙撃することもできる。両肩のバインダーには強力なメガ粒子偏向機が装備されており、ハイパー・メガ・ランチャークラスのビームを直撃させても、本体にはほとんど損傷を与えることはできない。ファンネルコンテナにはキュベレイのおよそ3倍ほどの量のファンネルを搭載し、同時に操作できるファンネルの数も倍増している。頭部ユニットにはコクピットが装備されているほか、独自に機動装備が施されており、単独でも移動が可能である。ハマーンに反旗を翻し、アクシズを掌握したグレミー軍がネェル・アーガマ隊との戦闘に際し実戦に投入した。パイロットはプルツー。
[メモ]
クィン・マンサは全高40m近い巨大なMSであり、そのサイズはサイコガンダムのMS形態時とほぼ同等である。そのためキットとしては1/400スケールでありながら、その巨躯は1/144HGシリーズのMS群以上のボリューム感となっている。ただしサイコガンダム及びサイコガンダムMk-Ⅱが直線的でメカニカルなガンダム然としたデザインなのに対し、クィン・マンサは昆虫もしくは食虫植物をモチーフとしたオーラ・バトラー風の有機的デザインとなっており、ふたばのような両肩の巨大なビーム偏向バインダーが特徴的。劇中ではZZガンダムらのガンダムチームと激闘を繰り広げ、ZガンダムとMk-Ⅱを行動不能状態にまで追い込むほどの猛攻を見せる。
以下は個人的見解ではあるが、こうやってキットを組み立ててみると、実は中に人間の女性的なものが入っているのではないかという気がしなくもない。武装少女・アーマードレディのように想像(妄想)してみると、両胸のメガ粒子砲がおっぱいミサイル(アフロダイA ?!)に、腹部の黄色い部分がナマ肌でおへそがチラリ(キューティーハニー?!)に見えてくるから、あら不思議。そうだとすると、これは甲虫的な鎧をすっぽり被ったツインテールの女の子なんじゃないだろうか、と。あくまでも個人的な見解ですけどね・・・ほら、洗脳されてきたでしょ?(笑)
それはそうと、登場当時、全身ライトグリーンの独創的なデザインは唯一無二のものであったが、後年になってガンダムUCにクシャトリヤが登場した際には一瞬目を疑ったものだ。もっともクシャトリヤはクィン・マンサを通常のMSサイズで再現するというコンセプトで作られたものだそうだから、正当進化系として評価されるべきなのだろう。そう言われてみると、ツインテールはパワーアップして4枚羽になっているし、おっぱいビーム(失礼)も4連装になっている!ああ、キミはもはや少女ではなくなってしまったのだね・・・。
 --- FA-010S フルアーマーZZガンダム 
[解説]
■[頭頂高]19.86m/[全備重量]87.2t
■[ジェネレーター出力]7340kw/[スラスター総推力]124800kg
■[装甲材質]ガンダリウム合金
■[武装]スプレーミサイルランチャー×2、ハイ・メガ・キャノン、16連装ミサイルポッド×2、8連装ミサイルポッド×2(増加装甲に装備されている分のみ)
■[パイロット]ジュドー・アーシタ
α任務部隊により行われたFA-010A FAZZ(ファッツ)による試験結果を受けて開発されたFA(フルアーマー)システムをZZガンダムに施した機体。この際、メインスラスターの増加や足部の改造など、ZZガンダム自体にも若干の改修が施されている。腕部ウィングシールドは、基部ごとミサイルポッドとダブル・ビーム・ライフルのジョイントに換装され、肩部にはミサイルポッドと追加スラスターが装備されている。脚部にはスラスターとプロペラントのコンフォーマルタンクを内蔵したスペースドアーマーを装着し、本体の可動部分を保護している。追加装甲を装備したままでの変形はできない。ハマーン戦争こと第一次ネオ・ジオン戦争の末期、ハマーン軍に反旗を翻したグレミー軍のクィン・マンサとの戦闘時にこの装備で出撃している。
[メモ]
フルアーマーZZは、クイン・マンサキットとのセットで登場する約3か月前に発売されたDX2シリーズでもガンコレ化されていたが、そちらは劇中のクィン・マンサ戦では使用されなかったハイパー・メガ・キャノンを装備した形態であった。今回は劇中の対戦に整合するかたちでキャノンなしのダブル・ビーム・ライフル装備で、かつ動きのあるポーズとなっている。
ところでガンダム系の形式番号についてであるが、あるMSを強化改良を施した場合、よほどの大改造でベース機とはもはや別物という状態にまで改造したのならともかく、追加装備程度であればベース機の形式番号は変わらず、末尾に追加分の記号を付すのが普通である。RX-78-GP01Fb(GP01フルバーニアン)やMSZ-006C1[Bst](Zplusハミングバード)等がその例だ。しかしフルアーマー仕様だけはなぜか採番ルールが異なり、フルアーマーガンダムはRX-78からFA-78に、フルアーマーZZはMSZ-010からFA-010Sになってしまう。これではRX系とかMSZ系とかいう同じ系列で開発されたMSとしてのナンバリングがわからなくなってしまいそうなものだが・・・。
またMSZ-010Sの最後のSは何を意味するのだろうか?その答えは、強化型を示すSだそうだ。ZZをフルアーマー化するにあたり、ベースのZZ自体もランドセルの大型化やジェネレーター強化等の改修が行われたことから基礎改修後のZZがMSZ-010Sとなったうえで、その上に追加装甲・武装を施してFA-010Sとなるようだ。だけどやっぱりMSZ-010S[FA]とかでよかったんじゃないの?
 ダブル・ビーム・ライフル  レア度★★★☆☆
 --- MA-08 ビグ・ザム  レア度★★★☆☆
[解説]
■[全高]59.6m/[本体重量]1021.2t
■[ジェネレーター出力]140000kw/[スラスター総推力]580000kg
■[武装]大型メガ粒子砲、メガ粒子砲×26、対空ミサイル×6、Iフィールド・ジェネレーター
■[パイロット]ドズル・ザビ、マイヤー、他
ビグ・ザムは本来、連邦軍の本拠地であるジャブロー基地攻略のために開発されていた機体である。桁外れの破壊力と防御能力はジャブローの強固な岩盤と防衛設備を突破いるためのものであり、独特の形状は単機での大気圏突入とジャングル踏破を目的としていた。量産機にはミノフスキー・クラフトが装備される予定で、ジェネレーター出力もその稼働に充分耐え得るものであった。連邦軍によるソロモン攻略が確実となった時点で、試作機がジオン本国のギレン総帥よりソロモンのドズル中将へ増援として送られた。しかし、連邦軍の侵攻は迅速であり、グラナダ基地からキシリア少将が増援部隊を差し向けるも間に合わず、新兵器ソーラ・システムによる予想外の被害を被ったドズル中将はソロモンの放棄を決定。兵らを脱出させるべく、自ら殿(しんがり)としてビグ・ザムに騎乗、出撃する。
[メモ]
来た!来たきたキター!!ファーストファン待望の大型MAといえば、もちろんビグ・ザムだ。
だがビグ・ザムはこれまで、立体モデル化が鬼門であった。極めて特異なフォルムの機体であるがために、どうしてもずんぐりしてしまっていたり、単にキモいアシナガ昆虫キノコになってしまったりと、これは!というようなビグ・ザムがなかったのだが、今回このガンコレとして出たビグ・ザムはこれ以上ないくらいのビグ・ザム感なのである。
これまでのビグ・ザムは、大柄な機体であるがゆえに大味な作りになってしまっていたのかもしれないが、今回はディテールがズバ抜けてすばらしく、かっこ強コワ不気味すぎるシュールな造型がビタリと決まっているのだ!例えば本体周囲をぐるりと囲むメガ粒子砲の大行列までぬかりなくキッチリ作りこまれている。そのくせ本体に似合わない細長い脚とか、妙に筋肉質のふくらはぎ、そして刺さったらめちゃ痛そうな対空防御ミサイルになるクロー!まさにこのキモ怖さがビグ・ザムなのだ。ほら、これが全高60m(ビルなら20階以上)の巨体で侵攻してくるところを想像したら・・・!こんなのに突っ込んでいったスレッガーとアムロには敬意を表したい。
なお、まじめに解説するならば、この巨体と特異なバランスの脚部となったのは、単独で大気圏突入後に、深いジャングルを踏み分けて南米ジャブロー基地を攻略するために設計されたためで、ビグ・ザム量産の暁には複数機のビグ・ザムが衛星軌道上から地球に降下していくはずだったろう。単機でも鬼神の強さを持つビグ・ザムが大挙して攻めてきたら・・・、戦局をも覆した可能性は、あながち夢物語ではなかったかもしれない。
ためて~ ためて~ ジャーンプ!
あるく~ はしる~ みごとに転ぶ!
新型の水陸両用MA? これはこれで怖い!
 --- RX-78-2 ガンダム 
[解説]
■[頭頂高]18.0m/[本体重量]43.4t
■[ジェネレーター出力]1380kw/
■[装甲材質]ルナ・チタニウム
■[武装]ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、60mmバルカン
■[パイロット]アムロ・レイ
「遺憾ながらソロモンを放棄する。お前らも各個に脱出しろ」同乗していた二人の部下をも脱出させ、ドズルはむしろ高揚しながらつぶやいた。「フフフ、こうも簡単にソロモンが陥るとはな・・・」ビグ・ザムを追うアムロは、巨大MAが連邦艦隊を翻弄する様を目撃する。「私の道連れにひとりでも多く地獄に引きずり込んでやるわッ!!」果たしてギレンがドズルに語ったごとく、ビグ・ザムはまさに“一個師団に匹敵する”圧倒的な威力を発揮した。しかし、アムロとスレッガーの連携によって、今まさにビグ・ザムは撃破されようとしていた。その時、ドズルは生身でガンダムの前に立ちはだかるや機関銃を乱射する。「やられはせんぞ!貴様ごときに!やられはせん!!ジオンの栄光、この俺のプライド、やらせはせん、やらせはせんぞォーッ!!」アムロはその業火のようなドズルの想念に圧倒されていた。
[メモ]
ビグ・ザム付属のガンダムはマルチポーズ仕様となっていてポーズ変更が容易になっているが、これはスレッガーの突撃により活路を開いたガンダムがビグ・ザムの懐に飛び込みビーム・サーベルで斬りかかるシーンを再現できるようにしたものだ。
史上初めて搭載されたビグ・ザムのIフィールド・ジェネレーターにより、中長距離からのビーム(メガ粒子砲)は偏向されてしまうため、実体弾による攻撃でしかダメージを与えることができない。ただしビームをはじくのはミノフスキー粒子の立体格子が形成されているIフィールド・バリア最外面であるので、これより内側に入りこめさえすればビーム系兵器も効果を発揮できる。そのため直上から切りつけたガンダムのビーム・サーベルは難敵ビグ・ザムを撃破すること
ができたのだ。
 ビーム・サーベル  レア度★★★☆☆
 --- FF-X7[Bst] コア・ブースター 
[解説]
■[全長]13.8m/[全幅]12.6m/[全高]6.75m(着陸脚含む)/[全備重量]18.3t
■[最高速度]マッハ5.38
■[装甲材質]ルナ・チタニウム、ハイパー・チタニウム、ユニバーサル・ジュラルミン、エアロ・セラミックⅢ他
■[武装]メガ粒子砲×2、多弾頭弾×2、ミサイル×4、30mm2連装バルカン砲
■[パイロット]セイラ・マス、スレッガー・ロウ
「悲しいけど、これ戦争なのよね」いつもと同じ調子で軽くつぶやいたあと、スレッガーは凛と言い放った。「アムロッ、下から突っ込むぜェッ!!」スレッガーのコア・ブースターと共に、ビグ・ザムの足元を目がけアムロのガンダムが軌跡を描く。「ん!?下かっ、対空防御!」ビグ・ザムの足のツメがミサイルとなってコア・ブースターを襲う。「まだまだァーッ!!」なおもビームを撃ちながらコア・ブースターのコクピットはひしゃげ、宇宙に四散した。「中尉っ!やったなァァーっ!!」「うおっ!?」スレッガーが作り出した間隙を縫って真正面に踊り出たアムロは、ビーム・サーベルを抜き放つやビグ・ザムに斬りかかる。「た、たかが一機のモビルスーツに、このビグ・ザムがやられるのかっ!?」せめて敵艦との相討ちを目論んでいたドズルはマシンガンを携え、生身でガンダムに対峙する。
[メモ]
コア・ブースターは全ガンコレシリーズを通じて、このビグ・ザム付属のものでしか手に入らないアイテムだ。
映画版ガンダムⅢにおいてGファイターの代わりに登場したコア・ブースターはリアル路線のデザインで、現代の航空機や連邦軍戦闘機トリアーエズにも共通するスマートな機影である。そのため「強そう」感は薄れているが、メイン武装のメガ粒子砲はGアーマーのキャノン型メガ粒子砲と同等の破壊力を持つとされる。
なおホワイトベース隊に配備されたのは2機で、005番機にスレッガー・ロウ、006番機にセイラ・マスが正パイロットとして登録されていた。キット付属の機体は[005]の表記があり、ビグ・ザムとの戦闘で機首付近にツメ型対空ミサイルを被弾した状況を再現できるダメージパーツ付属する。
 [005]  レア度★★★☆☆
  コア・ブースター[006]セイラ機(改造品) レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]機体ナンバー[006]のセイラ機にナンバリング変更を施す。後の戦闘ではガンダムとシャアのゲルググの対決に割って飛び込むのだが・・・。
 --- G-ARMOR Gアーマー 
[解説]
■[全長]35.6m(Gアーマー時)/[全幅]18.5m
■[装甲材質]ルナ・チタニウム
■[武装]メガ粒子砲、ノーズミサイル
■[パイロット]セイラ・マス、スレッガー・ロウ
長距離ビームをものともせず、ビグ・ザムはティアンム艦隊のただ中を突き進む。「見たか!ビグ・ザムが量産の暁は、連邦なぞあっという間に叩いてみせるわっ!!」ビグ・ザムの威力を目の当たりにしたアムロは圧倒されていた。そこにGファイターのスレッガーが身振りで指示を出す。「ドッキングしてGアーマーで突っ込もうっていうんだな?」「行くぜ、アムロ曹長」ビグ・ザムに突貫するGアーマーのコクピットでスレッガーが作戦を説明する。「こっちのビームが駄目ならガンダムのビーム・ライフル、そしてビーム・サーベルだ。いわば三重の武器があるとなりゃ、こっちがやられたって・・・・・・」「スレッガー中尉!?」「私情は禁物よ。奴のためにこれ以上の損害は出させねえ!」爆発の光芒が広がる中心を目指し、アムロとスレッガーのGアーマーが突き進む。
[メモ]
こちらは映画版コア・ブースターに対し、TV版ガンダムでビグ・ザムと対決した際に使用されたGアーマー。
Gアーマーは、前年のメカキャンペーン当選品でクリア版が、彩色版としてはDX1にGブルとガンダム・スカイとして別個のアイテムとされていた2つを合体させることで出現可能となっていたが、単体「Gアーマー」としての彩色版はビグ・ザム付属のものだけである。とは言え本体は既発のものと同じパーツで再構成されたものだから、希少性という意味ではそれほどでもないが、「ここだけ」感があるのは付属するダメージパーツと台座である。台座とはいかにもマニアックだが、メカキャンのクリア版にはノーマルタイプの不透明な黒色台座が付属していたため、ブラッククリア素材の半透明台座にGアーマーと記載されているのはビグ・ザム付属のものだけである。そしてこちらの台座にはGTC用の機体能力値[1564][4718]が入れられており(メカキャンの黒色台座には機体能力値がない)、そのかわり凹マークがなくなっている。
 Gアーマー  レア度★★☆☆☆
 ダメージver. レア度★★★☆☆
  恐怖!機動ビグ・ザム(コンビネーション) レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]対ビグ・ザム戦のヤマ場を再現。映画版ではコア・ブースターが単機突入し、対空砲火を浴びながらもそのまま体当りしてガンダムの活路を生み出した。
      一方TV版ではビグ・ザムの懐に飛び込むためにGアーマーに合体するのだが、対空ミサイルが機首付近を直撃したためにスレッガーの乗るAパーツが
      衝撃で脱落して大破、ガンダムは合体したままビーム・ライフルで応戦するが反撃によりビーム・ライフルを失ってしまう。しかしBパーツから飛び出した
      ガンダムは、ビーム・サーベルを抜刀しビグ・ザム直上に踊り出る!
  戦場での再会、そして・・・(コンビネーション) レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]ソロモン攻略戦、テキサスコロニー攻防戦の後、シャアのゲルググとガンダムは宇宙空間で再び相まみえる。その時2人の間に飛び込んだセイラ機!
      シャアはそれが妹の操縦する機体とは気づかず撃墜せんとするが、「大佐、いけません!」割って入ったララァの叫びで斬撃を止める。
      その一瞬の躊躇を突いてアムロが行く・・・だがその攻撃を受け止めたのは、エルメスのコクピットであった。 
※このエルメスはガンコレではないが友情出演です
 --- NZ-333 α・アジール  レア度★★★☆☆

[解説]
■[頭頂高]58.4m(全高108.26m)/[本体重量]128.6t(全備重量267.4t)
■[ジェネレーター出力]19,830kw
■[装甲材質]ガンダリウム合金
■[武装]頭部バルカン砲×4、口吻部メガ粒子砲、胸部メガ粒子砲、有線サイコミュ式メガ・アーム砲×2、ファンネル×9
■[パイロット]クェス・エア(クェス・パラヤ)
ロンデニオンでシャアと行動を共にすることを決めたクェス・パラヤは、ホビー・ハイザック、ヤクト・ドーガを自在に乗りこなし、機動兵器に対して驚異的な適応能力を見せつけた。そして「地球寒冷化作戦」を進めるシャアの真意を知った上で、切り札とも言える“α・アジール”に座乗することとなった。「なら、あたしはαで大佐を守ってあげるわ、シャア」クェスはようやく自分の居場所を見つけたかのように、シャアに尽くすことに陶然としていた。繋留索を解かれた巨体が艦影から姿を現す。「α・アジール?」見慣れぬ機体をいぶかしがるギュネイをよそに、クェスは迫りくる戦闘に高揚していた。「ふふっ、来る来る!!」「調子に乗るな、クェス」出撃だというのにはしゃいですらいるように見えるクェスをたしなめながら、ギュネイもまた、彼女と共に戦えることに悦びを感じていた。
[メモ]
α・アジールは「アルパ・アジール」と発音する。略して「アルパ」とも呼ばれることもある。ジオングに相当するラスボス的なMAとして考案されたようだがシャアが座乗することはなく、クェスが搭乗して出撃しアクシズ攻防戦の中で爆散した。
全高108m超のうち約半分は脚部に見えるプロペラントタンク兼シュツルムスラスターユニットで、高速で戦域に到達した後はこれを切り捨て上半身だけで機動する。駐機時にはアームを収納しヘッドカバーを閉じた降着状態にしており、艦から出撃する際にはそのまま発進し、途中でヘッドカバーをオープンするシーンもあった。
キットでも9個のファンネルや有線サイコミュ式メガ・アーム砲を分離させたり、スラスターユニットの着脱が可能なほか、ランディングアームを伸ばして駐機状態にすることもできる。また台座は小惑星アクシズの一部を模したような形状となっており、α・アジールと一緒にνガンダム及びサザビーを飾れるようになっている。
 --- RX-93 νガンダム 
[解説]
■[頭頂高]22.0m/[本体重量]27.9t(全備重量63t)
■[ジェネレーター出力]2,980kw
■[装甲材質]ガンダリウム合金
■[武装]ビーム・ライフル、ビーム・サーベル×2、ニュー・ハイパー・バズーカ、フィン・ファンネル×6、シールド(ビーム・キャノン、ミサイル×4内蔵)
■[パイロット]アムロ・レイ
サザビーを撃破したνガンダムは、シャアの乗る脱出コクピットを捕らえる。しかしシャアは、アムロの手中で快哉を叫ぶ。「私の勝ちだな。今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ!」「ふざけるなっ!!たかが石っころひとつ、ガンダムで押し出してやる!!」「アクシズの落下は始まっているんだぞっ」「νガンダムは伊達じゃない!!」アムロはシャアの脱出ブロックをアクシズに押し付け、自らの機体でアクシズを抱きかかえるようにバーニアスラスターを全開する!!
[アムロ・レイ大尉]このエンブレムはAE社がアムロ・レイ大尉用にデザインした物で古くはカラバ時代から使われていた。
[アムロ・レイ大尉/ユニコーン]このエンブレムはアムロマークを更にリデザインした物でアムロ大尉の性格を一角獣に見立てたマークでもある。
[メモ]
α・アジール付属のνガンダムは、フィンファンネルを使い果たした後のシャアとの最終決戦時のものだ。地球への落下を始めたアクシズ後部に取りついたアムロはシャアのサザビーとの一騎打ちに臨む。
こちらのνガンダムはスラスターを全開にして飛び立つ姿を立体化しており、クリアブルーのスラスターエフェクトパーツを使用してα・アジールの大型台座に一緒にディスプレイできる。またそのほかにクリア素材の長方形台座も別途付属しており、単独でのディスプレイやGTCゲームでの使用も可能となっている。
 ビーム・ライフル  レア度★★★☆☆
 --- MSN-04 サザビー 
[解説]
■[頭頂高]23.0m(全高25.6m)/[本体重量]30.5t(全備重量71.2t)
■[ジェネレーター出力]3,960kw
■[装甲材質]ガンダリウム合金
■[武装]ビーム・ショット・ライフル、腹部拡散メガ粒子砲、ファンネル×6、ビーム・サーベル×2、シールド(ビーム・トマホーク、ミサイル×3内蔵)
■[パイロット]シャア・アズナブル
U.C.0093年3月4日。5thルナ落しの作戦をほぼ完遂したシャアは、アムロ・レイが駆るリ・ガズィに足止めされているギュネイを救うべくサザビーで出撃する。「なんでこんな物を地球に落とす!?」「地球に住む者は自分たちの事しか考えていない、だから抹殺すると宣言した」「人が人に罰を与えるなどと」「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!!」リ・ガズィを一瞥したシャアのサザビーは、一撃も放つことなくその場を立ち去った。「そんな物では・・・」その去り際のつぶやきを聞いたものはいない。
[キャスバル・レム・ダイクン]シャア・アズナブルの本名であるキャスバル・レム・ダイクンのイニシャルを象ったマーキング。
[ネオ・ジオン軍章]シャア・アズナブルが再興したネオ・ジオン軍の新しいマーキング。ザビ家のジオンとの差別化が図られている。
[メモ]
α・アジール付属MSの2体目はシャア総帥自らが駆るサザビーである。サザビーはアナハイムエレクトロニクスが極秘裏に開発したサイコフレームを搭載した初のMSであり、ロールアウトはνガンダムよりもかなり早く、劇中ではロンドベル隊のジェガンやリ・ガズィと初戦を交えている。その後、秘かに連邦側にサイコフレーム技術がもたらされνガンダムの完成を見るのだが、これは最強のガンダムに乗るアムロと戦うことを目論んだシャアの差し金であった。果たして、アクシズ地球落着のそのとき、最強の2人のラストバトルが始まる!
 ビーム・ショット・ライフル  レア度★★★☆☆
 □ 付属ガンダムコレクション(初回限定付属) 
[解説]
※解説ブックは封入されていない。
[メモ]
1/400α・アジールの発売記念に製作された限定付属品。初回予約特典とされているが、実質的には初回生産分すべてに同梱されていた。むしろ再生産分があったかどうかのほうが定かではなく、流通していたほとんどのα・アジールにセット封入されていたとみられる。緑/白の単色印刷の小箱の中に、クリアフルカラーバージョンのジェガンとリ・ガズィが各1体ずつ収められている。それぞれVOL.10、DX2のI10ジェガン、KX2リ・ガズィ+B.W.Sと同じ形状であり、台座も同番号のものが付属する。
クリアフルカラーver.は、ジェガンはライトグリーン、リ・ガズィはライトブルーの素材で成型されたものに部分塗装を施したもので、ガンコレ最終シリーズとなったDX9で採用されたメカニッククリアに類似するが、当時としてはクリアver.に一部塗装つきという手法は画期的であった。しかしこの手法はDX9までついに後継が現れず、クリアフルカラーver.の呼び方をされるガンコレアイテムはこの2体だけで終った。
 I10 RGM-89 ジェガン 
[解説]
※解説ブックは非存在。以下の解説はI10ジェガンのものを掲載。
■[頭頂高]19.0m/[本体重量]21.3t
U.C.(宇宙世紀)0090年代末より配備されたジム系の主力MS。生産は連邦軍本体ではなくAE(アナハイム・エレクトロニクス)においておこなわれており、RGM-79 ジムのみならず、MSA-003 ネモなどの技術も投入されている。U.C.0093年の第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)時、連邦軍における、ほぼ唯一の実働部隊であったロンド・ベル隊の主力MSとして活躍した。その後、大規模な戦闘自体が減少したことと、機体そのものの素性も良かったためもあって、U.C.120年代まで改造を繰り返しながらも、一線級の機体として連邦軍の主力量産期であり続けた。
[メモ]
ジェガンはU.C.0090年代の連邦系主力量産MS。量産型とはいえジム・カスタム等これまでの高性能機のノウハウが生かされており、単機での性能はかなり高いと評価される。とくに目を引くのはランドセル部の一際大きなセンタースラスターで、姿勢制御にとどまらず発進後の急加速にも大出力を発揮する。
逆襲のシャア劇中では、ロンドベル隊の主力MSとして多数の機体が運用されているが、α・アジール絡みではラーカイラムに係留中の破損機体に乗り込んだハサウェイが、クェスを説得するためアルパに向うシーンが印象的。しかし説得もできず、目の前でクェスを失ったハサウェイは・・・。
 クリアフルカラーver.(ビーム・ライフル)<初回限定>  レア度★★★☆☆
 KX2 RGZ-91+B.W.S リ・ガズィ+B.W.S 
[解説]
※解説ブックは非存在。以下の解説はKX2リ・ガズィ+B.W.Sのものを掲載。
■[全高]20.5m/[本体重量]24.7t
Zガンダムは非常にコストが高くそのまま量産するのは不可能であった。その簡易型として検討されたバリエーションのうち、変形機構を廃し変形時の機能をB.W.S(バック・ウエポン・システム)として脱着することでZガンダムの機能を再現するという設計案をもとに試作された機体である。しかし製造費は依然として高価で、量産計画は中断し、試作機の1機のみが実戦配備についた。U.C.0093年の「シャアの反乱」こと第二次ネオ・ジオン戦争時、アムロ・レイがνガンダムが完成するまで搭乗していた。
[メモ]
劇中では当初アムロの搭乗機として登場したがサザビーとの初戦では相手にもされず、νガンダム完成に伴いジェガン隊長を務めていたケーラ・スゥに移譲される。しかしギュネイのヤクト・ドーガとの戦いで機外放出されたケーラは死亡、機体は回収されたものの完全修復はされないままチェーン・アギがサイコフレーム試料を携えて出撃する。チェーンは半壊のα・アジールにとどめを刺すも、クェスの死を目前にして激高したハサウェイがジェガンのビーム・ライフルを乱射、コクピット直撃によりリ・ガズィは爆発四散してしまった。このようにリ・ガズィの末路は複数の近しい関係者の死にまつわる非業の最期であったのである。
 クリアフルカラーver.(ビーム・ライフル+B.W.S)<初回限定>  レア度★★★☆☆
 □ エラー品(バックパックが上下逆) レア度★★★★★
  [メモ]α・アジール付属のクリアフルカラー版リ・ガズィは、初期ロットのうち相当な確率でエラー品が混入していた。
      リ・ガズィ本体のランドセル部分が上下逆に接着されてしまっているというもの。
      センタースラスター部がもともと上向きであることから、これに惑わされれてぱっと見わかりにくく、気づかない人も多かったはず。
 --- RX-78GP03 ガンダム試作3号機(デンドロビウム)  レア度★★★☆☆
[解説]
■[全長]140m/[本体全長(砲身除く)]73m/[全高]38.5m/[全幅]62.0m
■[本体重量]226.4t/[全備重量]453.1t
■[ジェネレーター出力]38,900kw/[主スラスター総推力]377,500kg×6
■[武装]メガ・ビーム砲×1、大型ビーム・サーベル×2、大型クロー・アーム×2、Iフィールド・ジェネレーター×1、マイクロ・ミサイル(108×6)、大型収束ミサイル(3×4)、爆導索×2
■[パイロット]コウ・ウラキ
「ガンダム開発計画」に基づくガンダム試作3号機として開発された拠点防衛用の究極の機動兵器。それまでに開発されたすべてのMSやMAなどを参考としている。戦艦並みの威力を持つ大型メガ・ビーム砲と、ビーム・バリアーとして機能するIフィールド・ジェネレーターという強力な矛と盾に加え、大型クロー・アームや大型ビーム・サーベルなど、近接戦闘用の装備も持つ。さらに大型航宙艦並みの加速性能を持つ高出力エンジンを6基装備する後部スラスターにより、機体規模の限界を超える加速性や機動性を発揮する。アームドベース・オーキスのウエポン・コンテナには、ビーム・ライフルやフォールディング・バズーカなどのステイメン用の武装の他、マイクロ・ミサイル、大型収束ミサイル、爆導策なども装備する。それぞれの武装は規格化されており、オーキスは16の兵装スロットを持っている。
[メモ]
ガンダム開発計画はAE社内の専属チームで開発・調整がされていたが、GP03だけはフォンブラウン工場ではなく宇宙ドック艦ラビアンローズにおいて別個に開発が進められていた。デンドロビウムは防衛拠点に押し寄せる敵機すべてに単機で対処するため、1発で108個の弾頭をばらまくマイクロ・ミサイルなども搭載している。ただし個々の小型ミサイル1発でMSを爆砕するほどの威力である。しかしオーキス本体が超大型MAサイズであるため通常の艦艇では内部収容できず、艦外に係留したまま補給作業をせざるを得ない。もっぱら人海戦術によるメンテナンス作業となるが、予備のウエポン・コンテナごと交換できるような仕組みにはなっているようだ。
ウエポン・コンテナは片側で8個の兵装スロットを備えており、そのうち3つがマイクロ・ミサイル・ユニット、2つが大型収束ミサイル、1つが爆導索投射機で、残る2スロットにはステイメン用の持替用武器が収められていてステイメンのフォールディング・アームを伸ばせばドッキングしたままの状態で手持ち武器を交換可能である。なお左側コンテナにはビーム・ライフルとフォールディング・バズーカ、右側コンテナにはハイパー・バズーカとフォールディング・シールドを収納している。
オーキスの右側には超長銃身のメガ・ビーム砲が設置されており、根本部分のグリップを展開してステイメンの右手で照準コントロールを行う。オーキス左側にはIフィールド・ジェネレーターがあり、キットでは円型のシャッターが閉じた状態とIフィールド稼働状態をパーツ反転により選択可能となっている。このほかクロー・アームが可動し大型ビーム・サーベルが展開可能であったり、爆導索を発射した状態を軟質ケーブルで再現可能だ。
本キットの初回限定版には大胆なデザインのAEマークなどのテトロンシールが付属する。作例ではIフィールド・ジェネレーター等の一部に塗装処理を施したほかはスミ入れとトップコートのみで仕上げている。
 --- RX-78GP03S ガンダム試作3号機(ステイメン) 
[解説]
デンドロビウムのコントロールコアとして機能するMSユニット。腕部に伸縮ギミックがあり、アームドベース・オーキスとドッキングしたままでウエポン・コンテナから専用装備を換装することが可能である。「ガンダム開発計画」の目標は、“最強の機動兵器”を生み出すことであり、当時考え得る“あらゆる兵器の要素”を貪欲にとりこむことで“史上最強の機体”を作り出そうとしていた。ただし、ステイメンは単なる制御ユニットではなく、単体のMSとしても非常に優秀であり、画期的なコンセプトや機能が数多く盛り込まれている。後に多くのMSがバインダーやスタビライザーなどを採用していることからも、ステイメンの持つ先見性は破格のもので、そのスペックは、グリプス戦争時の機体に匹敵するものであり、数年後に開発されるMS群に比肩し得る性能を持っていたと言っても過言ではない。
[メモ]
ガンダム開発計画におけるGP03は大型MAのデンドロビウムが完成形で、そのコントロールユニット自体がガンダムという破天荒な発想で設計された。しかしステイメンは他のGPシリーズガンダムに匹敵するかそれ以上の高スペック機としてデザインされている。大輪の蘭=デンドロビウムの雄しべを意味する「ステイメン」の名称で呼ばれ、ステイメン単体での型式番号はSTAMENの“S”が付加されたRX-78GP03Sとされる。
ステイメンはVOL.7シリーズのC7としてガンコレ化されているが、こちらはアイボリーであったC7よりも白味の強いカラーリングで、オーキスとのドッキングを前提としたポージングとなっており、両肩から先は予備パーツとの交換式により各種武装への換装が可能となっている。交換用パーツは、右手用がビーム・ライフル装備、ハイパー・バズーカ装備、無手(グー握り)、フォールディング・アームの4種、左手用がフォールディング・バズーカ装備、フォールディング・シールド装備、無手、フォールディング・アームの4種、そのほかウエポン・コンテナ収納用として単体ビーム・ライフル、ハイパー・バズーカ、折りたたんだフォールディングバズーカ、同じく折りたたんだフォールディング・シールドが付属している。なお「フォールディング」とは「折りたたみ式の」を意味する。
 ドッキング形態(武装変更可能)  レア度★★★☆☆
 --- AMX-002 ノイエ・ジール  レア度★★★☆☆
[解説]
■[全高]76.6m/[全幅]73.6m
■[本体重量]198.2t/[全備重量]403.5t
■[ジェネレーター出力]75,800kw/[主スラスター総推力]1,938,000kg
■[武装]メガ・カノン砲×1、偏向メガ粒子砲×9、有線クロー・アーム×2、メガ粒子砲×6、Iフィールド・ジェネレーター×4、大型ミサイル・ランチャー×4、小型ミサイル・ランチャー×24
■[パイロット]アナベル・ガトー
一年戦争終結後、アクシズとデラーズ・フリートは袂を分ったものの、後に共にジオンの遺志を継ぐ同志であるとして共闘を確約していた。星の屑作戦遂行時、アクシズは先遣艦隊を派遣し、餞(はなむけ)としてノイエ・ジールを譲渡する。この機体が繰り出すオールレンジ攻撃はサイコミュによるものではなく、それぞれの武装は半自動制御されており、その圧倒的な攻撃力は搭乗者であるアナベル・ガトーの常人をはるかに超えたパイロットとして資質によるものである。そして、ガトーは断じてニュータイプなどではない。ちなみにノイエ・ジールには「AMA-X2」という形式番号も存在するが、どちらも「アクシズ製の試作MAとして確認された2機目の機体」という意味であり、AMA-X2は星の屑作戦展開時のコードナンバーで、AMX-002は後に改訂されたものである。
[メモ]
ガトー曰く「ジオンの精神が形になったようだ」というノイエ・ジール。実はジオンMS・MAの系譜だとかいう深い意味はなく、機体シルエットがジオン軍エンブレムの形状に似ていたからという説が強いが、ジオンマークというよりは先の大戦においてビグ・ザムで孤軍奮闘して散ったドズル・ザビ最期の思念のほうが近いと思うのだが。ソロモンの悪夢とも異名をとるガトーであるから、よほどそちらのほうがお似合いではないだろうか。
だが本機はビグ・ザムよりもさらに巨大で、全長約60mのビグ・ザムに対しノイエ・ジールは76.6mと約25%増である。そしてビグ・ザムとは逆に脚がなく腕だけはあるという構造で、ビグ・ザム×ジオングというコンセプトにも見える。前腕部はクロー・アームを採用しているがジオングのようにメガ粒子砲としての機能が主で、サブ・アームと同様にビームを収束させビーム・サーベルとして近接戦闘にも使用できるようになっている。
肩部にIフィールド・ジェネレーターを装備しておりビーム砲による攻撃は無効化されるが、最後の宿敵GP03デンドロビウムも同じくIフィールド・バリアを備えていたためメガ粒子砲主体の兵装であるノイエ・ジールはやや不利であった。しかし直接格闘の間合いに持ち込んだガトーは、デンドロビウムのジェネレーターをクローで破壊し、サブ・アームを含め6本の腕で組みつくという捨身の戦法を見せた。だがそこへバスクの発したソーラレイの照射を受けて双方とも大破、最期はデラーズ・フリート残存のMSらとともに連邦艦隊へ突撃し、サラミス改級戦艦に体当たりして散華したのである。
本キットではアームを収納した巡航形態のほか、サブ・アームやビーム・サーベル展開が再現でき、余剰パーツは台座裏側に収納できるようになっている。左肩のマーキングは[DELAZ FLEET]とDの花文字である。
 --- AGX-04 ガーベラ・テトラ 
[解説]
■[頭頂高]18.0m/[本体重量]46.7t(全備重量 73.2t)
■[ジェネレーター出力]1,710kw
■[装甲材質]ルナ・チタニウム
■[武装]腕部110mm機関砲×4、ビーム・マシンガン、ビーム・サーベル×2
■[パイロット]シーマ・ガラハウ
「ガンダム開発計画」に基づくガンダム試作4号機として提案された候補案のひとつで、対MS戦における白兵、格闘および高機動戦闘などを主眼として開発された機体である。固定武装として、ビーム・サーベルの他、腕部に大口径の機関砲が内蔵されている。また、出撃時にはプロペラント・タンクとスラスターが一体化されたシュツルム・ブースターユニットを装着する事により、前線への到達時間の短縮と本体のプロペラントの温存が可能となっている。連邦軍の「ガンダム開発計画」からは除外されたが、AE(アナハイム・エレクトロニクス)社が今後のMS開発の試金石とすべく独自に建造した。裏取引によってデラーズ・フリートのシーマ・ガラハウが手に入れ運用した。偽装のため外観は公国系の意匠のものと交換されている。
[メモ]
解説にもあるように、本機のベースはガンダム試作4号機ガーベラであり、シーマが裏取引でフォンブラウンのAE社から委譲させ、外装も新たに型式番号もAGX-04と変更されたものである。このときの改造により本来のGP04で採用されていた背部のプロペラントタンク兼スラスターである3本のシュツルム・ブースターは大幅に形状変更が加えられ、ガーベラ・テトラのアイコンともいえる円錐形のシュツルム・ブースターにされた。また頭部もツインアイのガンダム・ヘッドからジオン系のモノアイ・ヘッドに変更されている。
シーマとしては長年の愛機ゲルググマリーネライターから乗り換えた念願の最新鋭機であったが、残念ながら本機ではこれといった戦果を上げられないまま、デンドロビウムのメガ・ビーム砲に突き刺されるようにゼロ距離射撃を受けて爆散してしまった。(本キットには、ラストシーン再現用の専用接続パーツが付属している。)
 ビーム・マシンガン  レア度★★★☆☆