その2
東北〜
アクアマリンふくしま

03.02.08.up

日本中のせいうちに会いたい、いやぜひ会わなければ!
せいうちせいうちを呼んでいるのだ!!

前回、このセリフとともに始まったせいうち探訪の旅
日本全国でせいうちを飼育する水族館は、全部で9箇所!
その全てを制覇するため、横浜せいうちランド遠征プロジェクトはスタートした。

今回の遠征は晩秋の東北地方、福島県はいわき市の
アクアマリンふくしまを訪ねることにした。
冬季になってしまっては、積雪による行軍不能の可能性があるため、
わずかな晴天の恵みを衝いて、機動力のある二輪車での出撃を決定した。
・・・が、実際の行程は往路復路ともに想像を上回る極寒との戦いとなり、
特に日没後の復路では高速走行中に「果たして本当にハンドルを握っているのかどうか」
自分でもわからなくなるほど寒さで手の感覚が消失し、自爆転倒のおそれすらあったため
小刻みに休憩を取りつつの走行を余儀なくされる等、過酷な体験となった。
以下の記事は、このような艱難辛苦の果てに持ち帰った戦いの系譜である・・・。

っていうことはおいといて、第2回せいうち探訪の旅へ出発ー!


アクアマリンふくしまをエントランス方向から望む。
ガラス張りのカマボコ屋根が、ちょっとした美術館を思わせる。
正面入口から中に入ると、温室ドーム様に広い室内になっており、
小名浜港に面した開放的な視野と相まって明るい雰囲気がよい感じだ。
しかし、のんびり開放感を味わっている時間的余裕はないので、
ほかの有意義な展示は全て飛ばして、まっすぐ海獣エリアへと向かう。

おー! 早速の登場で出迎えてくれたのはゴウくん。
案内所で聞いたとろによると、アクアマリンふくしまにいるセイウチは
オスのゴウくんと、メスのミルちゃん。 ともに3歳くらいとのことである。
体はだいぶ大きく成長しているが、セイウチ界ではまだまだ少年。
まだ細い牙が、その年齢をうかがわせている。

「ふうぅ・・・。」
そんな声が聞こえてきそう。
まるで温泉につかってるみたいな
くつろいだ表情のゴウくん。

こちらは、やっぱりくつろぎ中のミルちゃん。
それにしても、きれいな肌(毛並?)である。
傷やムラがなくて、こんなになめらかな肌を
しているセイウチは珍しいのでは?

すーいすーい。
深ーく潜っては、また急速浮上したりと、自在に水中を泳ぎまわる。
意外と柔軟性のある体で、狭い水槽の底ででも
くるっと見事なターンを見せてくれる。
カメラを向けると、ちょっとだけこっちを見てポーズをとってくれた。
・・・のカナ??

一番最初の写真で気付いた人はいるだろうか?
ここの2頭の変ったところを。

そう。ナゼか2頭とも、鰭のヒラの部分だけ白いのだ!!
ツートーンカラーのセイウチさんには、初めてお目にかかりましたよ。
これはホントに珍しいと思います。

オマタセしました!
オマチしてました!
お食事(餌付ショー)ターイム!です。
飼育係のお兄さんたちが来たので、
ゴウくんとミルちゃんもお出迎え。
「ごはん、ごはんー!」「はやくぅ〜!」
ごはんは、貝(主に二枚貝)などを
いただきます。
「今日はイカもあるよっ!」
水中へ投げてもらった大きな貝
(ハマグリ?大アサリ?)を
ぱくっ!と一口で。
食後の運動は、2頭で仲良くランデブー。
いっぱい食べたから、ダイエット体操しなくっちゃ。

ちなみに、瞳の白い方がゴウくんですよ。


「せいうちくんだけじゃないよぅ!」とは、ゴマフアザラシ。
ごはんをくれる時間が来たよ、とばかりに係員入口の方を向いて集まってきた。
セイウチといいアザラシといい、水中姿勢のとり方は本当に器用だよね。

どうしてかわからないけど、
ここのゴマフはみんな立泳ぎが大好き。
お客さんの方を向いて
手(鰭)を振ってくれました。

「今日はどんな人が来てるかなぁ?
お? 横浜のせいうちがいるよ?!」

とか考えてるやら、
な〜んにも考えてないやら。

「ふぁー・・・、眠くなっちゃった。」
鼻の穴がふくらんじゃうー。
だから、今日はもうおしまい。
おやすみなさーい。

今回はバイクだから、おみやげは小物だけね。

海獣スプーンシリーズから、
くじら(上)、イルカ(中)、あざらし(下)。
つめたいかき氷とかアイスクリームを
食べるときに使おう!